検査についてcheckup

NT-proBNPとは

心筋細胞中のproBNPは、進展ストレスを受けるとN末端側のNT-proBNP、C末端側のBNPに分解され、血中に放出されます。
BNPは利尿作用、血管拡張作用や交換神経抑制作用を有し、心臓の負荷を軽減する生理活性を持っており、NT-proBNPは生理活性を持ちません。

proBNPが分解される際にNT-proBNPとBNPが1:1の割合で生成され、血中に放出されます。蛋白分解酵素による分解や受容体への結合、代謝・分解を受けず、血中において極めて安定しています。

BNPとの違い

心負荷がかかると血中に放出されるNT-proBNPとBNPは、心不全の重症度を反映するバイオマーカーとしても有用であり、心不全の診断補助や心不全状態の病態把握として主に使用されています。

NT-proBNPとBNPの物質的な違いを図2に表します。NT-proBNP、BNP共に腎クリアランスにより排出されますが、生理活性をもつBNPはそれ以外にタンパク質分解酵素であるNEPによる分解やBNP受容体などによる代謝過程を持つため血中での安定性は生理活性のないNT-proBNPのほうが高くなります。
NT-proBNPの生産機序は図1に示すとおり、心負荷により心筋細胞中のPre-proBNPが前駆体であるproBNPに変換され、循環血中に逸脱する際に酵素が働き、生理活性のあるBNPと生理的活性の無いNT-proBNPに等モル生産される。分子量は、NT-proBNPが8500に対して、BNPは約3500、血中半減期はNT-proBNPが120分に対して、BNPはわずか20分です。(図2)

BNPとNT-proBNPの物質的な違いは以下の通りで分子量、ホルモン活性の有無、血中半減期、代謝過程などその性質は異なります。

項目 BNP NT-proBNP
形状 BNP分子(77-108) N端フラグメント(1-76)
分子量 約3,500 約8,500
ホルモン活性 あり なし
血中半減期 20分 120分
代謝過程 NEP(蛋白分解酵素)
BNP受容体
腎クリアランス
腎クリアランス