一般カラーアトラス 第1章
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–13–1–3 検体処理方法とCellprep®バイアルについて1)検体採取について 一般領域の細胞診検体には多様なものがあり、粘性や血性、細胞量なども様々である。採取器具および方法は直接塗抹標本作製時と同様に行い、検体を適量バイアル内へ懸濁する。この際、血性の強い場合はバイアル懸濁に先立って溶血操作を行う。2)バイアルタイプについて Cellprep®バイアルはエタノールをベースとして溶血成分および粘液処理剤の処方が異なる4つのタイプ(婦人科・口腔用バイアル、呼吸器用バイアル、尿・髄液用バイアル、穿刺吸引・体腔液用バイアル)がある。観察のしやすい標本作製のために以下の点に留意することが重要である。①バイアルに検体を必要量以上入れない(目安は直接塗抹標本作製時の検体量と同量)②バイアルへの検体懸濁後、速やかに撹拌する(特に粘液の強い検体では重要)③バイアル内の粘液成分が処理されず塊状に残っている場合はダイルート液(図4)を適量追加し、強く撹拌する④血性が強い検体の場合、非婦人科用ライシス液(図5)で溶血操作後に沈渣のみを適量バイアルへ懸濁する 主な検体種の検体処理方法について次頁に示す。図4 ダイルート液図5 非婦人科用ライシス溶液(写真提供:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
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