一般カラーアトラス 第3章
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–38–上皮内腺癌(AIS)と浸潤性腺癌の細胞像 肺腺癌では一つの症例で組織型に多様性があり、「混合型」の分類が多くなる。新分類では肺胞上皮置換性増殖優位型(Lepidic predominant -formerly non-mucinous BAC pattern)、腺房状増殖優位型(Acinar predominant)、乳頭状増殖優位型(Papillary predominant)、微小乳頭状増殖優位型(Micropapillary predominant)、充実性増殖優位型(Solid predominant)と分類する。 腺房状増殖優位型は気管支上皮細胞に類似し、気管支腺に分化した細胞が腺管状に増殖する。 乳頭状増殖優位型は線維血管間質を有する真の乳頭状構造と有さない偽乳頭状部分がみられることがある。 微小乳頭状増殖優位型は新しい分類であり、予後と関係があることから優位でなくとも記載する必要がある。 充実性増殖優位型は低分化な増殖形態を示し、腺癌と確定するために粘液染色、免疫染色を施行する場合がある。図1 Cellprep® Pap x400図2 Cellprep® Pap x400上皮内腺癌(AIS)肺胞上皮置換型腺癌図4 Cellprep® Pap x400図3 Cellprep® Pap x400乳頭状腺癌充実性腺癌
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