一般カラーアトラス 第3章
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–54–肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類消化器領域(胆膵)のLBC標本3–4 消化器 以前より、胆汁・膵液の正診率は高くなく、施設間差も大きい。細胞の変性、細胞回収率の低さ、異型の弱い小型悪性細胞の存在などが要因として挙げられる。胆汁など粘稠性が高く細胞回収率の低い検体には、粘液溶解作用が強い呼吸器用バイアル(図2)が有効である。図1 Cellprep® x100図2 呼吸器用バイアル図5 EUS-FNA 細胞回収 図6 Cellprep® S100P x400 胆管や膵管擦過後、ブラシを洗浄し、パパニコロウ染色、免疫染色を施行することで、乾燥のない良好な標本作製が可能であり、異型が弱く判定困難な症例に有効である。 近年、この領域にEUS-FNAが導入され、膵液ではほとんど経験がなかった症例の判定をする機会も増えた。やはり、免疫染色が有用になるので、組織片を回収後、Cellprep®バイアルに保存することを薦める。図3 従来法 Pap x1000図4 Cellprep® CEA x400異型が弱く判定困難な症例に免疫染色を試みることもできる。
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