一般カラーアトラス 第3章
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–66–転移性腎癌について 原発巣の診断から転移性膵腫瘍の発見までの期間は、一般的に1〜3年程度であるが、腎癌では5〜20年以上経過してから出現することも多い(30%は原発部位と同時に発見)。 単発性>多発性、びまん性の場合より単発性の場合が多い。 CT画像上の造影効果は原発巣に類似することが多い。肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類転移性膵腫瘍について転移性膵腫瘍の原発巣の頻度   ① 腎癌(30%)   ② 肺癌(20%)   ③ 乳癌、軟部腫瘍、大腸癌、悪性黒色腫など 膵EUS-FNAの判定には、画像診断・既往歴が重要となる。担癌患者の剖検例で転移性膵腫瘍の頻度は3~12%との報告もあり、稀ではない。原発巣の特徴的な細胞所見を認める症例もあるが、鑑別困難なことも少なくない。免疫染色を施行できるよう組織・細胞診提出後の検体はバイアルに保管することが望ましい。腎細胞癌図1 Cellprep® Pap  x400肺腺癌図2 Cellprep® Pap  x400大腸癌図3 Cellprep® Pap  x400

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