一般カラーアトラス 第3章
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–81– 体腔液のLBC標本は特殊染色、免疫染色を施行することが多いため、バイアルに保管する。 また、血液成分の多い検体の場合、バイアルに入れる前に非婦人科用ライシス溶液にて溶血する(図1)。 LBC標本は必要な枚数を作製することが可能であり、重なりも少ないため免疫染色に適している。肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類体腔液のLBC標本3–7 体腔液図2 Cellprep® Pap  x400図3 従来法 Pap  x400図4 Cellprep® CK5/6  x400 Cellprep®では背景に血液成分が無くなり、細胞集塊が明瞭になる。免疫細胞化学染色を施行し、扁平上皮癌とした。図1 穿刺吸引・体腔液用バイアルと非婦人科用ライシス溶液材料:胸水 年齢・性別:70歳代・男性 臨床経過:食道癌扁平上皮癌

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