一般カラーアトラス 第3章
66/75

–90– 組織球は不規則に配列するが、やや平面的である。細胞質境界は不明瞭で大小不同を認める。核は偏在傾向にあり核小体は明瞭である。 腺癌は立体的かつ不規則に配列し、細胞質境界不明瞭、N/C比は高く、大小不同、核異型などを認める。核小体は明瞭、各々の核クロマチンは不均一である。 組織球と腺癌の鑑別点①組織球は不規則な配列を示すが重積が少ない。②組織球は細胞質境界不明瞭だが個々の細胞質は鑑別できる。③組織球はN/C比は低く、クロマチンの増量が少ない。④大小不同や核の偏在傾向は組織球でも認める。肺癌取扱い規約第7版と肺癌WHO分類第4版の腺癌の分類体腔液における組織球と腺癌の鑑別図1 Cellprep® Pap  x400図2 Cellprep® CD68  x200組織球図3 Cellprep® Pap  x400図4 Cellprep® TTF-1  x200腺癌

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る